Google、Play Console要件ポリシーを更新。Androidアプリ個人開発者はピンチ?

7月12日、Android Developers Blogにて、Play Console要件ポリシーの更新に関する記事が投稿された。これはAndroidアプリ開発者向けのものだ。
内容についてざっくり説明すると、信頼と透明性を高める為に、アプリ開発者の身元に関する詳細な情報を要求するようになるということ。


まず、組織アカウントの場合は新しくD-U-N-Sナンバーというものが要求される。これはアメリカのDun & Bradstreetが開発した、企業を識別する9桁の番号。無い場合は取得が必要。日本では東京商工リサーチで取得ができるとのこと。
なお、取得には最大30日程かかる場合がある為、アプリのリリース日などスケジュールが決まっている場合には注意が必要だ。

そして組織でも個人でも要求されるようになるのが、氏名と住所と連絡先メールアドレス、それから電話番号だ。特に個人でAndroidアプリを開発している人にはこれだけ要求されると少し抵抗があるだろう。まあGoogleにだけこの情報を提供するならまだマシだが、どうもそうでは無いらしい…

 

記事内では、Google Play のアプリのページの新機能について触れられている。

個人アカウントの場合の表示

今まで「デベロッパーの連絡先」と表示されていた部分が「App support」(日本語名不明)に改名されるようだ。画像を見る限り、メールアドレスやプライバシーポリシーは今までと同じ。
更にその中に「About the developer」(日本語名不明)のセクションを追加するとしている。記事によれば、名前、住所、連絡先が表示される場合があるそうだ。(あくまでこれは例で、変更される場合もある。)
しかし、もしこれがそのまま採用されるとすれば、企業ならまだしも個人の開発者には相当厳しい環境になるように思える。なぜなら個人情報が全世界に公開されてしまうからだ。匿名でのインターネット利用を好む傾向にある日本人なら尚更だ。
また、この方針を嫌った個人開発者がアプリの配信を諦め、Google Playのアプリの多様性が失われてしまうという可能性も考えられる。


なお、新ポリシーが発効されるのは8月31日。このタイミングでは新しく作成されるアカウントのみ上記の情報が要求されるようになる。

また、既存のアカウントには10月に詳細な情報をお知らせする予定だそうだ。
その頃には個人開発者に優しい仕様になっているといいが…

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